こんにちは!
最近このCM多くないですか?
懐メロでCMやるなんてずるいぞ!ってわたしは思います。
だって、そんな手段使ったら、対象年齢にリーチするのカンタンじゃないですか!
このCMで石田ゆり子さんが歌っているのはチェッカーズ『ギザギザハートの子守唄』。「15で不良と呼ばれたよ」と懐かしむように歌います。
— ハコサト📦 (@hacosato) 2017年8月13日
TVCM ムーヴ 「大人の、いい選択。 登場」篇(15秒) ダイハツ公式 https://t.co/tWwexssZib @YouTubeさんから
この曲のリリースは1983年で、当時の15歳は1968年生まれの49歳。
— ハコサト📦 (@hacosato) 2017年8月13日
石田ゆり子さんは1969年生まれ47歳なので、だいたいこのぐらいの年齢層がターゲットのクルマなのだと察しがつきます(実際にはもう少し上だと思います)。
CMの曲を調べればだいたいの対象年齢がわかるのかも♪
こういう感じ!
CM曲、よく知らないけど気になってきた!!
調べてみた!
というわけで検索してみると、CMソング情報をまとめてくださっているサイトを発見しました。今回はここを出典とします。
cmsongmax.com
ありがとうございます♪
対象年齢がまちまちで、機能を訴求するというよりはイメージが大切になるようなジャンルのほうがおもしろい結果が出そうなので、たくさんあるジャンルの中から自動車と化粧品に絞って調べてみました。
自動車はどちらかというと男子っぽくて、化粧品は女子っぽい感じがあるという点もバランスがよさそうで気に入りました。
cmsongmax.com
というわけで自動車の項目を見てみると、たとえばこういう風に表記があります。
CM曲はオリジナルで、アーティストは未発表…。
なるほど……。これは対象外にせざるを得ない…。
調査については下記の通りです。
- 調査したのは8月13日。この時点でこのサイトの最新のものから順に2017年に記事が公開されたものを対象としました。
- サービスや企業のイメージ広告、技術を伝えるCMは対象外とし、特定の商品を取り上げたCMを対象としました。
- ここは歌詞のブログなので、曲について詳細がクレジットされていないCMは対象外とすることにしました。
- 同じ商品について別のCMシリーズが公開されているものもありましたが、重複するものは対象外としました。
最近はこの記事などでスクレイピングを多用していますが、今回は対象が少なかったので手動で情報収集しました。タレントさんの生年を調べるのとか、結局Googleで名前を検索してWikipediaを出典とするのがいちばん早くてラクなんだよな悔しいな。
この結果、自動車として20本、化粧品として10本のCMの情報を得ました。プロットすると以下のようになります。
おもしろい!
これだけでいくつかいえることがありますね。
- 自動車ではタレントなしのCMか結構多い。化粧品では一切ない。
- 自動車では異年齢のタレントの組み合わせのCMがいくつかある。化粧品ではそういうのない。
- 自動車ではいろんな年代の曲が使われる。化粧品ではほとんどが今年の曲。
- 相関関係が見えるかと思ったけど、サンプルサイズが小さすぎてよくわかんない…。
自動車と化粧品では、はっきりと傾向がちがうのがわかりますね!
自動車CMはターゲットはっきり!
自動車では、わたしが最初に思った通り、古い曲には年齢層高めのタレントさんが出演していて、時期がリンクしていそうです。
つまり、対象年齢に応じたタレントと、その年代に応じた懐メロが起用されていると言えそうです。
たとえばトヨタ プリウスPHVでは石原さとみさんというこの中では相対的に年齢が少し高めの人が出演していて、Chorale Adiemus『VI-Cantus-Song of Aeolus』という2003年の少し古い曲が起用されています。
わたしは洋楽にはマジで詳しくないので特に古さも懐かしさも感じませんが、石原さとみさんが17歳のときの曲なので、その時代のひとたちにとってはぴんとくるものなのかも!
つまり、対象年齢は石原さとみさんと合わせて30歳(から少し上)かな?って察しが付くのです。やったね。
化粧品CMは歌詞と連動!
一方、化粧品のCMは自動車とはまったく景色がちがいます。
化粧品のCMは、基本的に最新の曲が使われていて、いまの時代の空気を反映したイメージを大切にしているみたいです。
たとえば花王 SOFINA プリマヴィスタには、先ほどのプリウスPHVと同じ石原さとみさんが出演しています! 石原さとみさんすごい!!
そこで起用されている曲は2017年の曲です。懐メロとかじゃない!
曲はDREAMS COME TRUE『KNOCKKNOCK!』。ドリカムは90年代からずっと最前線を走っているアーティストさんです。懐かしいイメージを持つ人もいらっしゃるかもしれませんが、古くさいと思う人はあまりいないのではないかと思います。なるほど、そういう選曲!
化粧品CM、懐メロとしてはイルカ『なごり雪』や早見優『夏色のナンシー』も出てきましたが、前者ははなうた、後者は替え歌なので、昔のイメージを引いてきたいというよりは、誰でも知っている曲で間口を広げたいような印象でした。
化粧品CMは、歌詞も特徴的です。
Sunrise 光包まれて
Being alive, being vivid
It'll be better for your life
強く美しく 私が輝く
We are beautiful
http://www.uta-net.com/song/228674/
資生堂 アネッサのCMに使われたぼくのりりっくのぼうよみ『SKY's the limit』の歌詞です。こんな風に、美を称揚するような歌詞がたくさん出てくるのが化粧品CMのたのしいところ。
自動車のCMでは、内容に連動した歌詞のものはほとんど見られなかったので、この差もとても特徴的です。自動車CMは洋楽多いし、あんまり歌詞聴いてなさそう。
数量の差について
ところで、自動車と化粧品のCMの本数にはかなり差があります。これには理由があります。
このサイトに載っている範囲では、自動車の特定の商品が対象になっているCMは60本、化粧品では36本でした。
しかし、その中でCM曲が公開されているのが、自動車では20曲、化粧品では10曲しかありませんでした。
自動車 | 化粧品 | |
---|---|---|
CM数 | 60本 | 36本 |
CM曲公開数 | 20本 | 10本 |
CM曲公開率 | 33% | 27% |
その理由は、化粧品ではCM曲非公開(オリジナル曲)の割合が自動車に比べて高いからみたいです。
オリジナル曲は、そのCMを見るまでだれも聴いたことのない曲です。
CM用に書き下ろされた曲も、そのCMを見るまでだれも聴いたことのない曲です。
つまり、化粧品CMでは、だれも聴いたことのない曲を積極的に使うことで、新しさとか新鮮さを表現してると思いました!!
おしまい。
というわけで、自動車VS化粧品 夏のCM曲バトル! でした。特にバトってなかった。
分析については反省点があって、なんか、あれですよね、中学生の学級新聞みたいなクオリティですよね…。もっと数字で殴りたい……。
わたしはテレビっ子ではないし、こういうの完全に門外漢ですが、専門の人ならきっともっとおもしろいこと語ってくれるに決まってる! だれか!!
それではまた♪