5日と20日は歌詞と遊ぼう。

歌詞を読み、統計したりしています。

サルをテーマにしたかわいいアイドルソングなんか成立するわけないじゃん🐵(そんなことなかった) - リルネード『サルネ!』

こんにちは。

リルネード『サルネ!』の歌詞がもうめちゃくちゃよくできていて好きです🐵

この曲、サルをテーマにしたかわいいアイドルソングなんですけど、

  • サルとかわいいなんて両立しなくない?
  • そもそもサルをテーマに1曲語り切るほどの情報量サルになくない?

という2種類の疑問がぶわと湧き上がります。

  • どうせ奇を衒っているんじゃない?
  • よくあるかわいいソングの逆張りなんでしょ?

みたいな予感もあるかも。

ところがこの曲、ぜんぜんそんなことないんですよね。

最後までずっとかわいいし、最後までずっとサル🐵

どういう風なのか、いっしょになぞってみます!

リルネード『サルネ!』歌詞(動画の概要欄より)

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かくしてまたストーリーは始まる - UNISON SQUARE GARDEN『kaleido proud fiesta』

こんにちは。

子どもと大人のちがいっていろいろあると思うけど、“自分で判断できる”っていうのがひとつ大きな要素だと思います。

前に別の曲の歌詞を考えたときには、なにかをやめること、がもう一段具体的なテーマでした。

だけど大人は、やめることもできれば、また始めることもできます。

「また始める」ことをテーマにした曲の中でも、この曲の歌詞がすごく好きなのでお話ししにきました。

今日はUNISON SQUARE GARDEN『kaleido proud fiesta』の歌詞のお話です。

UNISON SQUARE GARDEN『kaleido proud fiesta』歌詞

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ここまで描いてきた七色が、この先の未来も照らしてくれる - BUMP OF CHICKEN『なないろ』

こんにちは。

BUMP OF CHICKENの最近の歌詞って、なくすことや失うこと、過去から背を向けることに対してすごく優しい目線を向けてくれる感じがします。

『なないろ』もそういう感じ。

闇雲にでも信じたよ きちんと前に進んでいるって
よく晴れた朝には時々 一人ぼっちにされちゃうから

1行目と2行目には闇と光のコントラストがあります。

「闇」は心の中のことで、「晴れた」は心の外のこと。内面と外見での対比を、そういう言葉で表現しています。

主人公が「前に進んでいる」のは、過去から旅立とうとするからです。

それは明るいだけではないけれど、この歌はそういうこともひっくるめて背中を押してくれます。

今日のはそういう歌詞。

BUMP OF CHICKEN『なないろ』歌詞

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「大丈夫だよ」って言うのはどんなとき? - たむらぱん『しんぱい』

こんにちは。

きょうはたむらぱん『しんぱい』という曲の歌詞の話。

この曲、タイトルからして心配ごとがあるんだろうな、という印象を聴き手に与えると思います。

なのに冒頭はこういう歌詞です。

大丈夫だよ心配しないでね 体だけは大きくなったけど ありがとうの言葉

「大丈夫だよ心配しないでね」って歌詞で、タイトル『しんぱい』なの!?ってなるじゃないですか。

それについて考えました。

たむらぱん『しんぱい』歌詞

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別れる人と、残される人とを結ぶ紐帯 - Official髭男dism『アポトーシス』

こんにちは。

大人が子どもと違うところはたくさんあるけど、そのひとつに“自分の判断で自分の役割を終えてもいい”っていうのがあると思うんです。

子どもは自分の判断で学校を卒業したりはできないんだけど、大人は自分の判断で会社を辞めてもべつにいいんですよね。

この間も新年度があって、身近なたくさんのひとが自分の判断で自分の役割を終えて、新しいステージへ向かって旅立って行きました。

そういうとき、ほとんどの場合わたしたちは“残される側”になります。


Official髭男dism『アポトーシス』はこんな歌い出しです。

訪れるべき時が来た もしその時は悲しまないでダーリン
こんな話をそろそろ しなくちゃならないほど素敵になったね

この歌詞を、死別と思って読むのもいいけれど、それよりも“自分で決めた一区切り”のことだと思うとまたちがう風に見えるよね、と思ったので、今回文章にしました。

Official髭男dism『アポトーシス』歌詞

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