ずっと前から、写真を撮られることが、わたしたちにとってどういうことか、考えています。
だって写真って変なんです。
あとから振り返ったときに、写真は記憶のよすがになります。
でもそのわりには、わたしたちはカメラの前で、ふだんしないことをしがちです。カメラなしではピースサインなんてしないし、観光地の顔出しパネルではしゃいだりしないし、クラス全員で接近していっせいに同じ方向を向いたりなんかしません。
そんな変なことをしたときのことばかりが、写真になってあとあと残るのです。
どんな風にしていたって、写真を撮られるとわかっていたら、多かれ少なかれ“それ用の行動”をしてしまうのです。
写真なんて、短い時間だけの魔法みたいなやつだとわたしはずっと思ってきました。
そんなことを、ちょうど考えている歌詞がありました。
それがBUMP OF CHICKEN『記念撮影』です。
きょうは、手元で辞書を引きながら、この歌詞の話を考えています。
BUMP OF CHICKEN『記念撮影』歌詞(歌ネットへリンク)
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