2018年リリースの曲で、いちばん歌詞が好きな曲、わたし、たぶんこれです。
GYARI feat.紲星あかり『アカリがやってきたぞっ』歌詞
続きを読むずっと前から、写真を撮られることが、わたしたちにとってどういうことか、考えています。
だって写真って変なんです。
あとから振り返ったときに、写真は記憶のよすがになります。
でもそのわりには、わたしたちはカメラの前で、ふだんしないことをしがちです。カメラなしではピースサインなんてしないし、観光地の顔出しパネルではしゃいだりしないし、クラス全員で接近していっせいに同じ方向を向いたりなんかしません。
そんな変なことをしたときのことばかりが、写真になってあとあと残るのです。
どんな風にしていたって、写真を撮られるとわかっていたら、多かれ少なかれ“それ用の行動”をしてしまうのです。
写真なんて、短い時間だけの魔法みたいなやつだとわたしはずっと思ってきました。
そんなことを、ちょうど考えている歌詞がありました。
それがBUMP OF CHICKEN『記念撮影』です。
きょうは、手元で辞書を引きながら、この歌詞の話を考えています。
BUMP OF CHICKEN『記念撮影』歌詞(歌ネットへリンク)
続きを読むなんかつよい気持ちがあって、それを強調したいとき、どんな言葉を選んだらいい?
その表現の最前線の一端が歌詞にはあります。
だから歌詞観察たのしいんですよね。みんなも歌詞たくさん読んでほしい!
そんなわたしから今回プレゼンしたいのは強調の表現。
「very」にあたる単語、日本語でも「とても」は大正時代くらいまで「とても〜ない」の形でしか使わなかった新参者だし、ここ25年くらいに限っても首都圏で「超」が流行って、さらに関西で「ごっつ」を押しのけた「めっちゃ」が首都圏にまで広がって「超」を圧迫してたりで、とても不安定ですね。
— LingLang@言語学好き (@linglanglong) 2018年11月28日
もともと強調の表現にはバリエーションがたくさんあって、しかもすぐに古びてしまうからどんどん新しい表現が生まれます。
新陳代謝が活発な分野はジャンルを問わず見ていて楽しいんですよね〜!
君はかわE 越して かわF やんけ!
魅力、溢れてこぼれるやんけ!
今回は「かわいい」の表現の強調に特化したヤバイTシャツ屋さん『かわE』がたのしいよ!ってお話です。
続きを読むNEWS『「生きろ」』の歌詞のことを考えています。
生きろ!
何万回 言ったって
何万回 聞いたって
負けそうにまたなるけど
いいさ 懸命に誓った
仲間の絆を 道しるべに
サビの歌詞はこういう感じ。まっすぐで泥臭い感じの応援歌の体裁に見えます。
そこにはくじけそうになった過去があって、仲間がいて、という、応援歌の定番のようなモチーフも登場します。
でもわたしは、この曲根本的な面で応援歌ではないと思っています。
だってこの曲、目指せるゴールがないのです。
この曲が描くのは、最終的に絶望だとわたしは思っています。
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