BUMP OF CHICKEN『宝石になった日』の歌詞を見てたよ!
歌詞の最初って、たとえばサビとかよりも個性が出る、ってわたしは思っています。AKBの曲だったらたいていシチュエーションの設定と、主人公の紹介とかから入ります。
いきものがかりだったら、道行く人が足を止めるようなわかりやすいサビから入りがち。
関ジャニ∞だったら、なにかおっと思わせるようなキャッチーなフレーズで始まります。
サビはだいたいどのアーティストでも目立ってわかりやすいフレーズを用意する中、歌詞の始まり方にはもっと個性が出るのです。
さて。BUMP OF CHICKEN『宝石になった日』の歌詞の最初はこんな感じ。
夕立が屋根を叩いた唄 窓の外で世界を洗ったここにはすっごくテクニックが詰まっています。
掌にはなんにもない ただなんとなく眺めて何分
主人公は家の中にいて、夕立は家の外の話。そして、見つめている掌は主人公の手の中の話です。
“家”と“手”というふたつの要素が入れ子になって、片方は騒がしくて、もう片方は静謐、という対比が描かれているんですね。
この曲はBUMP OF CHICKENのたくさんある歌詞の中で、わけても技巧的だと思います。
きょうはそんな歌詞の世界に立ち入る話。歌詞の話を久しぶりにできてうれしい! 続きを読む